白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)中核施設・国立アイヌ民族博物館(佐々木史郎館長)は、開催中の特別展「ビーズ アイヌモシリから世界へ」の関連イベントを計画している。世界の諸民族が作り出したビーズに関する専門家の研究報告などを11月にかけて催す。
23日は「2万年続くビーズアイランド~旧石器から近世までの北海道のビーズ史」と題したシンポジウムを予定。国立アイヌ民族博物館や国立民族学博物館、北海道大学の研究者、様似町教育委員会学芸員らが専門的な見地からビーズの歴史などについて話す。
24日はビーズ研究最前線(1)「玉からみたアイヌモシリ」と題し、弘前大学や北海学園大学などの研究者らがビーズとアイヌ文化の関係について報告。11月6日にはビーズ研究最前線(2)を催し、津田塾大学や秋田大学、東洋大学などの研究者らが「玉と文明」をテーマにビーズと社会の関わりについて話す。
開催時間はいずれも午後2時から5時。
また、11月13日に「自分だけのタマサイをつくろう」と題した制作イベントを催す。アイヌ民族の首飾り「タマサイ」のミニチュア作りを楽しんでもらう。時間は午前11時から40分間。20日には「ビーズ つなぐ・かざる・みせる」をテーマに、ビーズ研究第一人者で国立民族学博物館の池谷和信教授が講演する。時間は午後2時から3時半。
関連イベントの会場はいずれも国立アイヌ民族博物館交流室。参加は無料(ウポポイ入場料と特別展観覧料は別途必要)。申し込み方法など詳細はウポポイのウェブサイトに載せている。