苫小牧絵手紙の会の鈴木臣子会長による「絵手紙巡回ありがとう展」が29日まで、むかわ町松風の鵡川郵便局のギャラリースペースで開かれている。色とりどりの情景を描いた絵手紙、巻紙など、描きためてきた約140点がずらりと展示され、来局者の目を楽しませている。
苫小牧市にあるウトナイ湖のハクチョウをはじめ、日高町の門別稲荷神社や恵庭市のえこりん村など、各地に足を運んで見た情景が1枚ごとに描かれている。日高町の文化財でもある飯田家住宅座敷棟をモチーフにした巻紙も用意した。町内の絵手紙サークル会員に向けて「コロナに負けない強い気持ちでファイト! ファイト!」とメッセージをつづった巻紙もある。
鈴木会長は「それぞれがその時でなければ描けないもの」と言い、「スマートフォンなど便利な時代だが、手の掛かることに魅力を感じてほしい。コロナ下だからこそ、手紙を書いてみるというきっかけになれば」と話している。
展示は来年以降、白老町や室蘭市、苫小牧市でも予定しているという。