安平町の追分中学校(渡辺知峰校長)は新年度に合わせて従来の詰め襟(学ラン)、セーラー服からブレザータイプの新しい制服に切り替える。濃紺のブレザーにグレーのスラックス、スカートをベースにし、防寒や暑さ対策にも順応できる素材にする。スラックスとスカートの生地、ネクタイの柄、エンブレム、ボタンのデザインは数種類ある中から在校生らのアンケート結果を反映させて決める考えだ。
同校はこれまで男子は一般的な学ラン、女子はセーラー服がベースだった。しかし、昨今の情勢を踏まえて保護者を対象にアンケートを行った結果、「変えた方がいい」との回答が約7割を占めたほか、女子生徒からの「スラックスとスカートを選びたい」との声を受けて、制服の一新に踏み切った。また、その後の調査で伸縮性や洗濯がしやすいといった要望が寄せられ、機能性も重視した。
デザインした担当者によると、コンセプトは「笑顔と笑顔が『つながる』制服」。▽自分らしさ▽永く愛される▽安全・快適―をポイントに掲げ、「笑顔が連鎖する世界に一つだけの制服」との思いを込めた。今後、生徒にアンケートを行い、スラックス、スカートの生地はグレーとえんじ、またはグレーと緑のいずれかから選んでもらうほか、ネクタイの柄やエンブレム、ボタンはそれぞれ3パターンの中から一つを決めてもらう。早ければ11月末にも完成し、お披露目される予定だ。
渡辺校長は「ブレザーにすることで暑さ、寒さの対策にもつながる。ストレッチ性など機能性も優れており、より当たり前の動きができるようになるのでは」と期待する。