むかわキンパ 30分で110食分完売 鵡川高生徒に笑顔広がる

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  • 2021年10月18日

 鵡川高校の生徒たちとむかわ町観光協会は17日、町内松風のぽぽんた市場駐車場で、コラボ商品化した韓国風のり巻き「むかわキンパ」のお披露目として限定販売を行った。当初の予定より60食多い110食分を用意したが、わずか30分ほどで完売し、生徒たちは達成感で笑顔を満開にした。

 むかわキンパは、町内の貴重な特産品「むかわ和牛」を通じて地域の食をアピールしようと、鵡川高の生徒が考案。むかわ和牛のほかに、町産の米「ゆきさやか」、ホウレンソウなども使い、地元食材にこだわった商品開発を同協会の協力を得ながら進めてきた。今年の高校生チャレンジ・グルメコンテストinHOKKAIDOでは、地域の食材や食文化を融合させる取り組みをしたチームに贈られる「わがまち発信賞」を受賞している。

 この日は、グループの3年生5人も午前中から調理や会場運営などに携わった。むかわキンパは1パック税込み600円で、また、むかわ和牛バーガー(1個同600円)も60食分用意して販売。あいにくの寒空となったが、会場には開店1時間前から買い物客の列ができた。生徒たちの「お待たせしました。むかわキンパの販売始めます」の掛け声で販売を正午にスタートすると、用意した商品は瞬く間にすべて売れた。

 グループリーダーを務めた3年の南柚子さん(17)は「30分はあっという間だった。見込み以上の結果が出て、お客さんの笑顔も見られ、商品を売る難しさも学ぶことができた」と振り返り、「大人になってこういう機会があれば、お手伝いしたい」と希望を語る。

 同じく3年の小林楓果さん(17)は「緊張や不安があったが、1時間前から並んでくれるお客さんがいてうれしかったし、多くの人に見てもらうことができた」と充実した表情を浮かべ、「むかわ町には、野菜など知られていない特産品が多いが、後輩たちがまたイベントなどを企画し、アピールしてくれると思う。その時は自分も積極的に参加していきたい」と話していた。

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