苫小牧市や近郊の住民有志らで構成するグループ「ハスカップ青春の集い」(小野三蔵会長)は11日、安平町早来地区のはやきた子ども園に、町を通して木製の子ども用椅子10脚をプレゼントした。「生まれてきて・ありがとう 君の席・あなたの椅子」と銘打ち、次世代を担う青少年の健全育成を目指す事業。
今回の対象は2019年6月から20年2月までに生まれた1、2歳児の10人。椅子は幅33センチ、奥行き25センチ、高さ45センチほどの大きさで、座面裏に子どもの名前と生年月日を記載したプレートを貼って、世界に一つだけの椅子にした。
同グループによる寄贈は昨年に続き2回目で、資材は総合木材業のイワクラ(苫小牧市)が無償提供。岡部工務店(同)に勤務するメンバーが中心となり、すべて手作りした。
同日、町役場総合庁舎で贈呈セレモニーが行われ、同グループの磯部敬一理事が及川秀一郎町長に託した。活動に協力するイワクラの高橋賢孝取締役は「木育の活動は全国的に広がっており、森林資源を使って椅子の寄贈ができるのは非常に喜ばしいこと。木の優しさ、温かみを小さい時から感じてもらいたい」とあいさつ。及川町長は「これからも木のぬくもりを伝えていっていただけたら。素晴らしい贈り物をいただいた」と謝辞を述べた。