胆振東部復興祈念少年軟式野球大会が10日、安平町の追分柏が丘球場で開かれた。地元の安平をはじめ、厚真、むかわの3町から4チームが出場。肌寒い秋のグラウンドで子どもたちがはつらつとしたプレーを見せ、安平の早来メッツが優勝した。
2018年9月に発生した胆振東部地震以降、追分八幡神社の復興を祈念して開催してきたが、今年、3町のチームが出そろったことに伴い、震災復興をアピールする大会として追分イーグルス父母会が企画した。当初は9月上旬の開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大による国の緊急事態宣言発令で、延期になっていた。
安平勢同士の対決となった決勝では、早来メッツが初回に長短4連打で3点を先行。二回以降も要所で打線がつながり、12―1で勝利した。大会最優秀選手に選ばれた中村佑志郎選手(11)=早来小5年=は「速い球だったが、バットに当てて振り抜けば飛ぶと思っていた。(感触は)とても良かった」と先制の適時三塁打の場面を振り返り、翌週に控える胆振大会に向けて「まずは安打を打って、そこから長打を狙いたい」と話していた。
一方の追分イーグルスは1点を返したが、二回以降、追撃できなかった。佐々木優太朗主将(12)=追分小6年=は「集中力が切れてしまった。もっと一球一球を大事にしたい」と語った。
閉会式で町教育委員会の種田直章教育長が講評し、「春先に見た時よりも一人ひとりの成長を感じる大会だった」と両チームの健闘をたたえた。
結果は次の通り。
▽決勝
早来メッツ
3243―12
1000―1
追分イーグルス
(四回コールド)
▽1回戦 追分イーグルス10―0鵡川ジュニアファイターズ、早来メッツ6―5厚真ファイターズ