むかわ町の食材を使って作った韓国風のり巻き「むかわキンパ」を考案した鵡川高校生のグループが、2日にオンラインで開かれた「高校生チャレンジ・グルメコンテストinHOKKAIDO」で、地域伝統の食材や食文化との融合を図るなどの取り組みをしたチームに送られる「わがまち発信賞」に選ばれた。大賞は逃したが、「地域の新たな魅力を広げた」として高く評価され、メンバーたちに笑顔が広がった。
コンテストは、応募審査を通過してファイナルに進んだ鵡川高を含む6校が参加。各校をオンラインでつないで開催した。
鵡川高は「キンパ娘」のチーム名で参戦。キンパを考案、調理に至ったいきさつなどをプレゼンテーションした。冒頭、「むかわと言えば、シシャモや恐竜を連想する人が多いと思うが」と前置きした上で、貴重な特産品でもある「むかわ和牛」に着目したことを紹介した。このほか、米の「ゆきさやか」、ホウレンソウ、ニラなど地元産の農作物を多数料理に取り入れたことをアピール。「キンパを通して、多くの人に『おいしい』『また食べたい』『また(むかわに)来たい』と思ってもらえるようになれば」と伝えた。
これらを踏まえ、審査員は「和牛や米など、新たなむかわの魅力を伝えた」と評価した。土井和奏さん(17)=3年=は「発信がしっかりできているということを認められて自信になった。これからも頑張っていきたい」と意欲を高めたよう。グループのリーダー南柚子さん(17)=同=は「まさか入賞するとは思っていなかった。むかわ学のコンセプトでもあるまちを知ってもらう意味で、この賞は今までやってきたことが認められたということ。今後の励みになる」と実感を語った。
今後は、企画をコラボした町観光協会と共に町内でむかわキンパの限定販売を予定している。
コンテストの大賞(北海道知事賞)には、千歳高校ビジネススタディクラブ、市立札幌大通高校が輝いた。