厚真町は、町内で運行している予約制のデマンド交通「めぐるくん」の運行体制を見直し、1日から南部地区で運行していた3路線を「南部地区線」に一本化し、希望に応じた時間に送迎できるようにした。町が導入した人工知能(AI)による配車計算システム「SAVS(サブス)」を活用した予約受け付けを駆使し、限られた車両を最大限に生かした運行体制を全域で構築。町内を「ドアツードア」で乗り降りできる環境にする。
南部地区にはこれまで「豊川・浜厚真線」「豊沢・鹿沼線」「上厚真線」があり、それぞれ朝、昼、夕の1日3本運行していた。これを「南部地区線」に統合。午前8時30分~午後4時30分の間に4便運行し、時間内であれば、区域内を「いつでも、どこでも」乗り降りできるようにした。
町では6月から、「市街地線」と「北部地区線」の両線を希望に合わせて乗り降りできるように先行して改善。これらへの乗り換えを組み合わせることで、町内全域の行き来を可能にしたほか、他の公共交通機関と接続しやすくした。町まちづくり推進課の担当者は「多くの方にいろんな目的で、いろんな場所で使ってもらい、町内での生活を楽しんでもらえたら」と期待する。
運行時刻は、北部地区線が▽午前8時30分~▽同11時~▽午後1時30分~▽同3時30分~。南部地区線が▽午前8時30分~▽同10時30分~▽午後0時30分~▽同3時~。利用希望者は、運行開始の1時間前まで(午前8時30分運行の便は前日午後7時まで)に予約が必要となる。市街地線は午前9時~午後4時まで運行し、予約は当日午後3時30分まで受け付ける。
めぐるくんの予約は、予約受け付けセンター=あつまバス内=電話0145(29)7710。