日本野生動物医学会 論文賞を受賞 登別マリンパークニクスなど ペンギンの鳥アスペルギルス症対策について

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年9月30日

 ペンギンの鳥アスペルギルス症対策について、登別マリンパークニクスなどの共同研究チームが日本野生動物医学会誌で発表した論文が、「2021年度日本野生動物医学会論文賞」を受賞した。

 受賞したのは、登別マリンパークニクスと帯広畜産大学(帯広市)、麻布大学(神奈川県相模原市)の共同研究者。治療が難しく、世界中のペンギン飼育施設が感染対策に頭を悩ませている鳥アスペルギルス症の予防法を確立し、昨年9月に学会誌で発表した論文が高い評価を受けた。

 22日に北海道大学で行われた授賞式に出席した共同研究者の松本直也獣医師(登別マリンパークニクス)は「園内の環境調査に基づく原因菌の徹底消毒、ペンギンの定期的な血液・CT検査など対策の確立で、ニクスでは2016年以降、発症を抑え込むことに成功している」とし、「受賞を励みに引き続き感染予防の取り組みを進めたい」としている。

こんな記事も読まれています

ニュースカレンダー

紙面ビューアー