厚真町の厚南中学校(石田憲一校長)の3年生は22日、トルコのイスタンブル日本人学校の中学部の生徒とオンラインを通じて交流を行った。中学生同士が国境や時差を超えて、国やそれぞれが住むまちなどについて紹介し合い、有意義な時間を過ごした。
トルコは日本と約6時間の時差があるが、厚南中の大塚謙二教諭と、同校に在学派遣されている清水あすか教諭が連携を取り合って実現した。
イスタンブル日本人学校からは、中学部1~3年生9人が参加。粘り気があって特徴的なトルコアイスやカッパドキアでお勧めの気球ツアー、世界遺産にもなっているギョベクリ・テペなど地名や観光スポットを取り上げ、「観光地がたくさんある。新型コロナウイルス感染拡大が収まったら、ぜひ遊びに来て」と呼び掛けた。
一方、厚南中の生徒は、厚真町ではキタキツネやエゾシカがよく見られること、お土産品としてジンギスカンやハスカップがあることを紹介。胆振東部地震からの復興について質問が寄せられ、「まだ部分的に復旧していないところがある」と応じた。濱島悠希さん(15)は「外国に住んでいる日本人と話をするのはちょっと不思議な感覚だった。歴史や日本とはまた違った興味深いところがあった」と振り返り、「また機会があれば、一人ひとりの名前を覚えたり、トルコでの生活やトルコ語も学んでみたい」と話していた。