新ひだか町の三石アイヌ協会(幌村司会長、会員9人)は17~19日、儀式用のサケを捕獲した。アイヌ伝統文化の継承が目的で、今年で2年目。町が儀式用のサケの捕獲許可申請(15日から11月15日まで)を道に提出し、許可を得た。
初日の17日は幌村会長ら10人が参加し、サケを迎えるアイヌ民族の伝統儀式「アシリチェプノミ」と「チェプ漁」を三石川の蓬莱橋周辺で行った。
儀式で神に祈りをささげた後、網を使ったチェプ漁で遡上(そじょう)中のサケ30匹(上限)を3日間かけて捕獲した。サケは10月3日に予定するイチャルパ(先祖供養祭)の儀式などに使われる。
幌村会長は「アシリチェプノミは新しいサケを迎える感謝の儀式。サケがたくさん帰ってきて、豊漁になることをお祈りした。今後も捕獲を継続していきたい」と話していた。