20年度決算黒字に 白老町立国保病院 依然として経営厳しく

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  • 2021年9月17日

 白老町立国保病院2020年度決算は病院事業の収益的収支で黒字となり、4年連続の赤字を回避した。しかし、収入の核となる入院、外来の患者数は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって19年度より大きく落ち込み、一般会計からの繰入金でかろうじて単年度黒字に。厳しい経営は依然として続いている。

 病院事業会計決算は、16日に開かれた町議会決算審査特別委員会で審議された。20年度決算は、収益的収支で484万5000円の黒字となり、17年度から続いた赤字から脱却した。だが、経営の内情は依然厳しい。コロナ感染拡大による外出控えなどで受診抑制も起き、外来患者数は前年度比12・4%減の2万3950人、入院患者数は38・7%減の3924人にとどまり、医業収益が悪化。一般会計からの追加繰入金によって赤字を回避したものの、決算審査特別委で戸田安彦町長は「会計上は黒字だが、実質的には赤字。コロナ禍で公的病院はどこも赤字状態だが、経営改善に力を入れていきたい」と述べた。

 今年度も厳しい経営が予想される中、特別委で古俣博之副町長は「外部から経営改善のアドバイザーを入れて立て直しに努めたい」との考えを示した。

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