農業高校の生徒らが参加する日本学校農業クラブ北海道連盟主催「第41回全道意見発表会」で、新ひだか町の静内農業高校(佐藤裕二校長、生徒129人)食品科学科3年の佐藤涼さん(18)が最優秀賞を受賞した。同校では2005年以来16年ぶりの全国大会出場となる。
北、東、南の各北海道連盟で8月27日、オンライン方式による全道大会が開かれ、道内13校27人が1類(生産・流通・経営)、2類(開発・保全・創造)、3類(ヒューマンサービス)の3部門で発表した。
佐藤さんは3類ヒューマンサービス分野で「食べて知るアイヌ民族の食文化~チェプオハウ風おにぎり開発から学んだこと~」と題して発表した。
佐藤さんは昨年、「全道おにぎりコンテスト」でアイヌ伝統料理「チェプオハウ(サケの具だくさん汁)」で炊き込んだご飯のおにぎりを作り大賞を受賞、おにぎりは商品化された。この時に学んだアイヌ伝統料理の知識と受賞の経験を、持ち前の豊かな表現力で発表した。
審査員からは、アイヌ民族の食文化をよく学んでいて、食に対する感謝の気持ちが心に響き、伝わってくる発表内容だったと評価された。
佐藤さんは「まさか自分がという驚きの気持ち。評価してくれた審査員や、よい環境をつくり指導してくれた先生、応援してくれたみんなのおかげ」と話し、全国大会に向けて「全国はレベルが違うと思うので、自分に足りない物を把握し学習して挑みたい。他校の生徒がどんな発表をするのか、学びにいきたい」と意気込んでいた。
全国大会は兵庫県で10月26~28日に開催予定だ。
全