会期を14~16日とする浦河町議会定例会は15日、一般質問で神原富三夫氏が、12月23日で3期目の任期が満了する池田拓町長(69)に対し「初当選の時に多選を批判し3期12年と公約したが、守られるのか」と質問した。池田町長は「今定例会の中で明らかにしたい」とかわしたが、「4期目の出馬はあるのか。立つなら何をするのか」という辻芳明氏の一般質問で正式に出馬する意向を表明した。現段階で池田町長以外に立候補の動きはない。
辻氏の質問に池田町長は「できなかったことを心残りに思う中で、このコロナ禍。代わっていいのか自問自答し、町民の皆さんの審判を仰ぐ覚悟を決めた」と述べた。さらに4期目の公約として(1)環境(2)交流人口の増大(3)町民の健康(4)教育(5)交通を挙げ「五つの『K』をキーワードに新しく、夢を持てる浦河に取り組んでいきたい」と説明した。
池田氏は1951年、えりも町生まれ。苫小牧工業高校、和光大学卒業後、浦河町役場入り。2005年に町教育委員会管理課長を辞職し、町長選(現職と新人2人立候補)に初挑戦して落選。再度挑んだ09年の町長選で高城繁幸氏と一騎打ちとなり初当選。13年の町長選では湊谷宣夫氏を破り再選。3期目は無投票で当選。
町長選は11月30日告示、12月5日投票。