休日・夜間診療は来月以降中止 診療所としては存続 安平町議会定例会 入院病床を廃止 菊池病院

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年9月16日

 安平町議会定例会が15日に開会した。町は民間の追分菊池病院(追分本町)が今月限りで入院病床を廃止することに伴い、10月以降、同病院で休日・夜間診療、緊急救急患者の受け入れ体制を中止することについて説明。同病院は今後、地域の診療所として存続し、町も支援を継続していく考えだ。

 小笠原直治氏の一般質問に答えた。同病院は1945(昭和20)年に安平村国民健康保険組合追分診療所として開設。その後、89(平成元)年6月に現名称に変更し、99年12月には介護療養型病棟を増築した。内科、小児科、リハビリテーション科、整形外科など追分地区唯一の医療機関として地域住民らが利用しており、現在に至っている。

 しかし、医師の高齢化、後継者不在に加え、ここ数年は既存の入院病床30床のうち、半数ほどしか埋まらない状況が続いていた。直近では、新型コロナウイルス感染拡大による来院患者数の減少などにより経営が悪化。厳しい経営を強いられていたという。

 町は医療法人と話し合いの場を経て、入院病床の機能は廃止となるが、「診療所として存続してもらう形になった」と説明。地域の医療機関として今後も支援を継続していく考えで、「休日・夜間診療については町内、近隣の医療機関の協力を得ながら進めていく」と理解を求めた。

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