中島町議が辞職 酒気帯び運転を謝罪 むかわ町議会

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  • 2021年9月15日

 8月末に道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された中島勲前むかわ町議会副議長(78)が14日付で町議を辞職した。副議長職については当面、空席として議会運営に当たる。町議会(定数13)は1人欠員となったが、定数の6分の1を超えないため法律上、補選を行う必要はない。

 苫小牧署によると、中島前副議長は8月27日午後11時10分ごろ、同町文京2の町道において酒気を帯びた状態で乗用車を運転。パトロール中の署員が無灯火で走行する車を発見し、運転していた中島前副議長に職務質問したところ、呼気から基準値の6倍以上に及ぶアルコールが検出された。

 町議会事務局によると、8月31日付で副議長職の辞職願を受理した後、今月12日付で町議の辞職願も提出され、14日の町議会定例会で全議員が承認した。

 同日、全員協議会に出席した中島前副議長は「私の不祥事により議会の品位を損ねたことに対し、議員、関係機関・団体、町長をはじめとする町民の皆さんに改めて深くおわび申し上げます」と謝罪。続けて「議会のより一層の活性化と町のさらなる発展を祈念申し上げます。長い間、お世話になりました」と述べ、竹中喜之町長をはじめとする町職員、他の議員に頭を下げて議場を後にした。

 中島前副議長は2006年に初当選し、4期目。任期は来年4月下旬だったが、任期を待たずに辞職となった。

 小坂利政議長は「町民の皆さんにご迷惑をお掛けしたことを深くおわびする。町民の信頼回復、町の発展に向けて努力していきたい」と述べた。

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