アイヌ文化より身近に感じて 文様柄マスキングテープ開発 ブルーサーモン 白老

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年9月11日

 白老町でコーヒー豆や地場産水産加工品の開発、販売を手掛ける商社、ブルーサーモンは13日、アイヌ文様をモチーフにしたオリジナルマスキングテープの販売を始める。食品を扱ってきた同社が雑貨を扱うのは初めて。商品開発に関わった同社の貮又南さん(33)は「伝統的な枠にとらわれることなく自由で楽しくアイヌ文化に親しんでもらいたい」と話している。

 テープは、テーマが「春」のオレンジ色、「雪の花」の紫色の2種類。一巻き7メートルで税込み500円。白老駅北観光商業ゾーン(ポロトミンタラ)の観光インフォメーションセンター、苫小牧市王子町の斉藤征義の宮沢賢治と詩の世界館で販売し、取次店は今後も拡大していきたい考えだ。ネットではショップサイトのBASE(ベイス)、minne(ミンネ)で扱う。

 同社の代表は、南さんの夫でアイヌ民族にルーツがある聖規さん(49)。聖規さんの実母、紀子さん(79)が大事にしてきた文様をモチーフに、南さんの大学時代の先輩で東京在住のデザイナー荒川未帆さん(37)が6月ごろ、デザインした。

 マスキングテープは本来、ハンドメードなどで塗装を手掛ける際に使う保護用テープ。●【92a8】がしやすくのりの跡が残りにくいことから、近年はデコレーションやインテリアのアクセントにする用途で多様な柄の商品が登場している。

 南さんは「日常的に手元に置き、長く楽しんでもらえる商品としてマスキングテープに注目していた。アイヌ文化を身近に感じてもらえるきっかけになればうれしい」と話している。

 問い合わせは同社の貮又南さん メールyumecafe@blue-salmon.com。

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