鵡川漁業協同組合が、むかわ町汐見の同漁協本所敷地内に新たに整備した直売所「いちうろこ」が、10日にオープンした。ホッキやホタテ、秋サケ、マツカワなどが店頭に並び、取れたての旬の海の幸を買い求める客が町内外から大勢訪れ、にぎわいを見せた。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で魚介類の価格が落ち込むなど、打撃を受ける漁業の消費回復を図ろうと直売所を整備。その日に水揚げした新鮮な魚介類を浜値に近い価格で販売する。
初日は、この日を待ちわびた客が開店前から続々と訪れ、長い列をつくった。開店後は、漁協の職員をはじめ、駆け付けた町職員やむかわ地域商社のスタッフが、接客に当たった。恵庭市からチラシを見て足を運んだ60代の女性は「新鮮だし、スーパーで買うよりも安い感じがする」と言い、「今後、瓶詰などの加工品もあればうれしいですね」と話していた。
直売所の営業は毎週金、土曜日の午前9時~正午で、商品がなくなり次第終了。店頭で取り扱う商品については営業日の朝、専用の無料通信アプリ「LINE(ライン)」などで配信する。