厚真町議会定例会 ハザードマップ大幅に改訂へ

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  • 2021年9月9日

 厚真町は8日に開会した町議会定例会で、北海道が7月に公表した太平洋沿岸の「津波浸水想定」で浸水域などが拡大したことを踏まえ、既存のハザードマップ(被害予測図)を今年度中に大幅に改訂する方向で進めていることを明かした。

 伊藤富志夫氏の一般質問に、宮坂尚市朗町長が答弁した。道は日本海溝(三陸・日高沖)と千島海溝(十勝・根室沖)を震源とするマグニチュード9の巨大地震の発生を想定。公表されたデータによると、町内の最大浸水想定面積は2110ヘクタール、第1波到達までの最短時間は44分、最大津波高は9・2メートルとなっている。

 また、伊藤氏は宮坂町長が施政方針で掲げる「全自治会で自主防災組織の設立」の達成状況について取り上げ、町内で自主防災組織を設置しているのは、34自治会中6自治会にとどまっていると指摘。宮坂町長は昨年から今年7月末にかけて、20自治会で説明会を開催してきた経緯を報告し、今後も自主防災組織の設置率向上に向けて説明の場を設ける考えを示した。

 議案審議では、地域の持続的発展のための基本方針、目標、施策などを示す町過疎地域持続的発展市町村計画(2021~25年度)の策定を含む7件を原案通り可決。自治功労賞として、町商工会会長の寺坂文秀氏を表彰することなど同意2件を承認した。

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