苫小牧市沼ノ端のJFEリサイクルプラザ苫小牧で2日、市内の家庭ごみ収集を行う苫小牧廃棄物協同組合(渡辺健治代表理事)の従業員らを対象に、新型コロナウイルスワクチンの職域接種が始まった。初日は約300人が訪れ、市立病院の元看護師らからモデルナ製ワクチンの接種を受けた。
とませいや道リサイクルセンターなど組合加盟9社の従業員やその家族、関係業者など計1100人が対象で、同日から10月21日までの毎週木曜日に実施。その間、同プラザは終日、臨時休館となる。
同プラザの1階で受け付けし、2階の大会議室で接種。同組合が独自に確保した医療従事者10人が対応に当たった。下水処理場で維持や管理業務を行う苫小牧清掃社の宮武淳志(じゅんじ)さん(39)は「(接種により)リスクは下がるので受けた方がいいかなと思って受けた。まだ1回目なので安心とは言い切れない」と話した。
同組合の林廣志事務局長は「ごみの収集や処理は市民生活に直結する業務。組合員の感染リスクを下げるとともに、市民に安心を届けるために実施した」と語った。ごみの収集は通常通り。