任期満了に伴う21日告示、26日投開票の様似町長選に、町議の髙村洋子氏(69)=無所属=が2日、立候補を表明した。8月に前教育長の荒木輝明氏(65)が出馬を表明しており、これで選挙戦に向けた両陣営の戦いが始まる。なお現職の坂下一幸氏(73)は引退を表明している。
髙村氏は、町民有志からの出馬要請に、任期途中で町議を辞職しなければならず、残り任期を担ってくれる新しい町議候補を探す必要性があるなどで悩んでいたが、8月下旬に再度応援者から要請があり、出馬を決めた。8月30日の立候補予定者説明会には諸事情で出席していない。
スローガンは「笑顔と対話と信頼」「様似は家族 町民は兄弟」。一人も取りこぼさない町政を目指し、特に子どもたちの教育問題と学校給食の完全実現に検討を重ねていきたいとした。公約は今後、早く打ち出すようにするという。髙村氏は町に「いばらの道だと思うが、自分が新しい風を起こす役割になり、若い人に選挙に興味も持ってもらいたい」と意気込んだ。
後援会事務所は町役場前の大通1に位置する旧カフェマザー店舗で、活動は「勝手連合」として選挙戦へ準備を急ぐ。事務所開きは来週中に行う方針だ。
髙村氏は旧静内町(現新ひだか町静内)出身。静内高を卒業後、町内の金融機関への就職などを経て、1976年の結婚を機に様似町へ移住。現在は町内岡田で軽種馬生産・育成の髙村牧場を営んでいる。また、2000年から現在まで町議を22年間(6期目)務めている。町議の職を辞する時期は検討中という。