愛犬2匹 警察犬に 浦木さん、小島さんが飼育 「社会のために貢献」 活躍に期待 白老

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  • 2021年9月3日

 白老町石山の町職員浦木学さん(53)と同町日の出町の会社社長小島愛子さん(50)が飼う犬2匹が、道警札幌方面嘱託警察犬審査会で合格し、犯罪捜査や行方不明者の捜索に当たる警察犬になった。嘱託任期は今月から来年8月までの1年間で、浦木さんと小島さんは「社会のために貢献できれば」と愛犬の活躍に期待を寄せる。

 嘱託警察犬になったのは、浦木さんが飼育するジャーマン・シェパードの雄「リヒト」(6歳)と、小島さんの愛犬でラフ・コリーの雄「ラッシー」(4歳)。2匹は6月18日に札幌市南区定山渓で行われた同審査会の「足跡追及」の部門に出場し、合格した。

 逃走犯人や行方不明者の捜索を想定した足跡追及は、犯人役が芝のコース上に付けた足跡を臭いで追い、遺留物を発見する正確さなどをテストする。審査会へのチャレンジ3度目となったリヒトは、落ち着いた動きで基準点数を見事にクリア。ラッシーは2019年に続いて2度目の合格を果たした。

 浦木さんと妻千織さん(50)は大の愛犬家。リヒトの他、ラブラドール・レトリバーなど2匹を飼っている。中でもリヒトはフライングディスク大会で優勝するなど運動神経が良く、「能力をもっと高めたい」と札幌市の訓練士の下で警察犬になるためのトレーニングを積んだ。認知症の高齢者が行方不明になるケースも増えている中、浦木さんは「捜索などで貢献してくれれば」と期待する。

 小島さんも大の犬好き。幼少期にテレビドラマの「刑事犬カール」に夢中になり、警察犬への憧れを募らせた。「警察犬を飼いたい」という夢をかなえるため、生まれて間もないラッシーを登別市の訓練士小野寺里絵さん(50)に預けて訓練。賢く、才能のあるラッシーは19年に続き、再び警察犬になった。

 捜査や捜索の経験はまだないものの、いざ出動―という時のために、小野寺さんの下で日々トレーニングを重ねるラッシー。小島さんは「社会のために何かお役に立つことがあれば」と言い、訓練に励むラッシーに目を細める。

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