人口減少時代に対応を 白老でまちづくり未来フォーラム

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年8月28日

 白老町主催の「まちづくり未来フォーラム」が24日、白老コミュニティセンターで開かれ、北海学園大学工学部の鈴木聡士教授が人口減少時代に対応した都市づくりをテーマに講演した。

 フォーラムは、2022~41年度を期間とした第2次都市計画マスタープランの策定作業の一環として開催。町民ら40人余りが参加し、新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮したリモート講演に耳を傾けた。

 鈴木教授は、人口減少や少子高齢化を原因とした都市の課題として、▽都市機能の拡散▽地域公共交通の衰退▽都市のスポンジ化(人が住まない地域の増加)▽商業・業務機能の衰退▽にぎわいなど魅力の喪失▽都市における災害多発―の6点を挙げた。急速に人口減少が進む白老町もこれらの課題が顕在化していくとし、時代に即したまちづくりの必要性を強調した。

 今後の都市計画のキーワードは「コンパクトとネットワーク」とし、「居住や都市機能の集積化、市街地の拡大抑制などが重要」と説明。医療や商業など都市機能を集積する中心地域と、周辺地区をつなぐ公共交通のネットワーク構築も求められると話した。

 また、町が19年度に実施した町民アンケート結果を踏まえ、住民の定住意向を高めていくためには「医療機能や買い物環境の充実、移動手段の整備が必要」とし、人口減少の抑制に向けた都市計画づくりにおいて考慮すべきポイントと指摘した。

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