むかわ町の伝統行事「鵡川地蔵まつり」が23日、町内宮戸の鵡川大漁地蔵尊境内で開かれた。2年ぶりに花火がむかわの夜空を彩り、新型コロナウイルス感染拡大による活動の自粛などで疲弊する町民に癒やしのひとときをもたらした。
町観光協会や宮戸地区の住民有志でつくる同まつり実行委員会、鵡川大漁地蔵尊奉賛会が主催する夏祭り。地域では「イモッペ地蔵まつり」の愛称で親しまれている。
今年度は、感染症対策としてステージショーや奉納相撲、模擬店は中止とし、コロナの終息と町民の安寧・安泰を祈願して本堂でのお参りなど諸行事のみ執り行った。
23日は小雨交じりの夜空に花火が上がった。町内若草在住の本間幸子さん(80)は「コロナで何もできない時だが、花火を見て幸せを感じる。子どもたちも喜んでくれてよかった」と笑みをこぼした。24日には灯籠流しなどを行う。