安平町内の産業廃棄物処理業者「DINS北海道」が早来北進で計画を進めている産業廃棄物最終処分場の建設について、町民有志でつくる「安平の自然を守る会」(内藤圭子代表)は20日、「みんなで話す会」をはやきた子ども園で開いた。町民や町議ら約30人が参加。「ぶれずに(反対の)声を上げていく」「町民、行政、議会が一体となって取り組んでいくことが大事」との思いを共有した。
町の担当者は、事業者が普通河川の放流や町有地の通行など町が許可する項目について未取得であることから、「まだ遅くない」との考えを説明。近況として建設予定地の胆振東部地震の影響や耐震化について、「道では『廃棄物処理法に基づくものではない』として検証をしていないことが分かった」と話した。
同会は活動経費として、調査研究費などを支援する「高木仁三郎市民科学基金」(高木基金)から60万円の助成を受けたことを報告。これに伴い、同日付で正式に「あびらの自然を守る会」を発足させた。今後は9月に安平川などの水質検査を予定しているほか、学習会、小規模人数も含めた話す会を検討していく。
また活動に協力してくれる会員を募集している。問い合わせは内藤代表 電子メール(angus@phoenix-c.or.jp)。