厚真町内の拳玉愛好者でつくる「厚真けん玉クラブ」(通称あつけん)のメンバー6人が21、22の両日、オンラインで開催される「ウッドワンけん玉ワールドカップ廿日市(はつかいち)2021」に出場する。日本をはじめ、世界14カ国から過去最多となる総勢700人がエントリーしており、あつけんメンバーたちはそれぞれベストパフォーマンスを披露しようと意気込んでいる。
大会は、拳玉発祥の地・広島県廿日市市で14年に始まった国際大会。各国の拳玉プレーヤーが一堂に会して技術を競い、交流を深めている。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえ、昨年は各会場をオンラインでつないで開かれ、同クラブから大人2人が初参戦した。昨年に続いてオンライン開催となった今年は、新たに小学生4人を加えて挑む。
競技は予選と決勝に分けて実施。初日の予選は3分間で最大5本のトリック(技)を組み込んだプログラムを2回行い、最も多い場合で10本になる技の難易度に応じ、得点が付与される。翌日の決勝では、3分間で事前に申請したトリックを順番通りにクリアし、合計得点を競う。
メンバーは週1回の練習に加え、夏休み期間中は午前6時に公園に集まって特訓。それ以外でも時間があれば、各自、自宅や学校で技に磨きを掛けてきた。
厚真中央小2年の池田悠真君(7)は4歳から競技として始めて3年ほど。「メンバーと一緒にやってきたからここまでうまくなった。緊張すると思うけれど、成長しているところを見せたい」と張り切る。2年連続出場となる代表の斉藤烈さん(33)は「目標は昨年の点数(48点)を超えること。構成もかなり攻めた内容になっている」と意欲をうかがわせる。
斉藤代表は「世界大会に出ることなんてなかなかないし、拳玉というちょっとしたおもちゃで世界の人と戦えるのは面白いと思う。『世界は広い』ということを子どもたちに伝えられたら」と話す。