すべてのメニューに浦河産の食材を使った給食が19日、浦河町内の小中学校7校(928食分)で提供された。
児童生徒と食材を提供する農業者との結び付きを深めるとともに、食育活動の推進と地産地消の拡大が目的。町、町教委と協賛団体のひだか東農協で毎年実施している。
例年は食材提供農家や町理事者、農協組合長らが町内の小学校で児童たちと一緒に試食していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、来賓の試食は昨年に続いて中止した。
この日のメニューは白飯、浦河産和牛肉のハヤシライス、ジャガイモの煮物、ミニトマトのアイコ2個、牛乳。
牛乳と調味料を除き、すべての料理に浦河産の食材が使われた。米はひだか東農協から仕入れた特別栽培米「きたくりん」、肉はうらかわ共同肥育センターで生産した和牛肉、野菜はひだか東農協女性オレンジの会と個人農家から購入した玉ネギ、ニンジン、ニンニク、ジャガイモ、ミニトマト。
荻伏小(金沢覚校長、61人)の1年生9人の教室では、給食当番が配膳し、「いただきます!」の声の後、みんなでハヤシライスを口いっぱいに頬張った。
児童たちは「おいしい!」「(トマトが)甘い」などと声を上げながら夢中になって食べ、お代わりする子もいた。
深澤輝留(あきと)君(7)は「全部おいしくて残さず食べられた。一番おいしかったのは軟らかい肉のハヤシライス」と笑顔を浮かべた。