白老萩野小 大規模改修へ 町内の小中校耐震化率100%に

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年8月12日

 白老町は、老朽化した萩野小学校(児童数130人)の校舎を全面的に改修する。床や屋根の張り替えなど内外装の修繕をはじめ、トイレを全て洋式にする。工事は今年度から2カ年で実施する計画で、大規模改修により町内の小中学校の耐震化率100%を達成させる。

 同校の現校舎は、鉄筋コンクリート造り一部3階建て、延べ床面積約4700平方メートル。1985年に完成し、その後、30年以上が経過した中で施設が老朽化し、一部校舎の耐震性も低かった。このため、町は校舎の大規模改修を計画し、工事に着手した。

 工事では、教室など校舎内部の天井や壁の塗り替え、床の張り替え、電気暖房の改修などを実施。照明設備をLED(発光ダイオード)に変える。和式もあるトイレを全て洋式に変更。車いすに対応する多目的トイレも整備し、バリアフリー化を図る。また、理科室や図書室、家庭科室など一部教室を配置換えし、その機能に合わせた内部改修を行う。

 外壁も全面的に塗り替えるほか、屋根を張り替える。今年度は約3億5000万円を投じて工事を進め、来年度も継続する計画。従来、図書室や保健室、多目的教室などを配置していた校舎の耐震性が低かったため、この校舎を廃止し、切り離すことで耐震化率を100%に引き上げる。

 町内の小中学校の校舎大規模改修は、2017年度と18年度に実施した白老中学校以来。町教育委員会学校教育課は「快適で安全な教育環境を整えたい」としている。

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