苫小牧市は10日、3~8日に白鳥王子アイスアリーナ(若草町)など市内3会場で行われた第16回全国高校選抜アイスホッケー大会の出場チーム1校の選手や監督など計29人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市が実行委員会事務局を務めており、総合政策部の木村淳部長は「市民に不安と心配をかける結果となり、お詫び申し上げる」と陳謝したが、「学校側の同意が得られなかった」として高校名を公表しなかった。
感染者が確認されたのは、さいたま市の埼玉栄高校。市によると、7日午前10時半ごろ、同校から選手4人の発熱症状の報告があり、同日の試合を棄権した。PCR検査をした結果、翌8日に4人の陽性が判明。残る選手と教職員計26人にPCR検査をし、同日午後7時までに新たに選手22人と教職員3人の陽性が分かった。市は全出場校に状況を報告し、体調不良者が出た場合は地元の病院や保健所に連絡するよう求めたが、今のところ他校からの感染者の報告はないという。
同大会には全国から計26校総勢約700人が参加した。実行委は無観客開催とした上で、試合ごとに控室などの消毒作業を行った。感染判明を受け再度、施設全体を消毒したという。