様似町観光協会は7日、昭和40年代に売り始め、今はない懐かしの「つぶ貝弁当」を再現し、旧様似駅内にある「観光案内所・みな様に販売」で販売を始めた。価格は税込み800円。
「つぶ貝弁当」は今年3月下旬、日高線鵡川―様似間の路線廃止を前に、様似歴史研究「会所の会」(笹島秀則会長)が開いたJR日高線の思い出を語り合うイベントで、町民有志の「まんまの会」が復活提供した。
今回は通年販売で、様似町郷土館と浦河町立郷土博物館が連携し、22日まで2町が開催(会場は浦河町総合文化会館団体活動室、様似町中央公民館1階ギャラリー21)している写真展「日高本線展」に合わせて販売している。
同町観光協会によると、1970年代の旧様似駅では、駅前の渡辺駅弁商会「レストラン味よし大将」が製造販売していた「つぶ貝弁当」が人気だった。駅の存在を忘れないためにも駅弁を復活させようということになり、観光協会が中心になって、地元産のツブ貝(灯台つぶ)、アポイ米、もち米などを使い、当時のレシピで「つぶ貝弁当」を復活させた。
誰もがいつでも食べられるよう冷凍食品にしており、全国どこでも購入できる(一部離島を除く)。レンジで3分程度温めると昭和の味の「つぶ貝弁当」が、ホカホカで食べられるという。
製造は札幌市の老舗米屋の札米。ライスボールプレーヤー川原悟氏が冷凍食品としてのレシピを監修した。
問い合わせは、様似町観光協会 電話0146(36)2416。