のぼりべつクマ牧場(登別市)のボスグマに、今年もダイキチ(15歳)が就いた。貫禄の存在感を周囲のクマに見せつけ、9年連続でボスになった。
同牧場によると、雄グマの群れは発情期の5~7月にかけて、互いに威嚇し合ったり、攻撃したりとボス争いの行動を取る。しかし、近年、平和が続き、今年もダイキチがボスの座に納まったという。
2006年に同牧場で生まれたダイキチは体重480キロ、身長2・6メートル。恵まれた体格を生かし、13年に7歳で20代目ボスに就いた。風格のある態度で群れを治め、これまでに座をめぐる大きな抗争も起きていないという。
ボス在任期間としては、歴代1位だった「マツ」の9年間(1999~2007年)と並んだ。同牧場の担当者は「来年もダイキチがボスになれば、10年連続で記録更新。どうなるか見守っていきたい」と話す。