医療従事者対象 ワクチン集団接種 流れや動線を確認(動画あり)

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  • 2021年5月10日

  苫小牧市内の医療従事者を対象にした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が8、9の両日、市内旭町の市民会館で実施され、約800人が接種を受けた。同会館は、15日から始まる一般市民の集団接種会場となるため、運営する市や市医師会、苫小牧保健所は受け付けから接種完了までの一連の流れや接種者の動線を念入りに確認した。

   医療従事者のうち先行的に接種を受けた医師や看護師は、すでに2度の接種を終えている。今回は歯科医師や薬剤師、訪問看護師などの1回目の接種で、3週間後の5月末に2回目を実施して医療従事者の接種はほぼ完了する。

   8日は約500人が訪れた。会場の入り口から出口までは一方通行で、接種者はまず、会場内の1階ホワイエ(広場)に設置される受付で予約の有無、接種券や身分証の確認を受けた。ホール内に進み座席で1度待機し、番号が呼ばれるとステージに登壇して医師からの予診後、看護師によってワクチンが接種された。接種後は降壇し、副反応の有無などを確認するため、ホール内の座席で30分ほど経過観察した。

   市医師会の沖一郎会長は「各機関と連携し、スムーズな接種ができている。15日から始まる高齢者の集団接種に向けて改善点を洗い出し、早期に多くの人へワクチンが行き渡るよう進めていきたい」と話し、岩倉博文市長も「関係機関には負担をかけるが、スムーズな接種に向け市も全力でサポートしたい」と述べた。

   8日に接種を受けた女性訪問看護師(32)は「ワクチンを打つことができて安心する半面、正直、副反応などへの不安もある」と心境を語り、別の医療従事者の女性(40)は「会場内の誘導はスムーズに感じた」と、接種会場の運営を評価した。

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