環境省北海道地方環境事務所は、道内の国立公園や鳥獣保護区で活動するアクティブレンジャー(AR、自然保護官補佐)が撮影した写真の展示会を、千歳市支笏湖温泉の支笏湖ビジターセンターで開催している。自然保護への関心を深め、ARの業務を知ってもらうのが目的。12人のARが撮影した各地の写真を通して、北海道の豊かな自然を発信する。
保護地域内の巡視や利用者指導、保全活動に取り組むAR。支笏洞爺国立公園管理事務所、大雪山国立公園管理事務所、えりも自然保護官事務所などで勤務するARや、希少種保護増殖等専門員ら12人が撮影した写真24枚が並ぶ。
ウトナイ湖のマガンが一斉に飛び立つ光景、大雪山連峰の旭岳の雪景色、礼文島から見た青色が鮮やかな海、噴煙を上げる樽前山の溶岩ドームの雄大さを写真に収めた。
また支笏湖周辺での特定外来生物オオハンゴンソウの除去作業、大雪山の登山道補修、サロベツ原野の湿原保全など、ARが取り組む業務を伝えている。
支笏洞爺国立公園管理事務所のAR、當山真貴子さんは「北海道の自然を見詰め直してもらい、未来に残したいと思うきっかけになれば」と話していた。
27日まで。アンケートに答えた人にはオリジナルしおりを贈呈する。