一人ひとりの意識

  • 特集, 記者コラム「風」
  • 2024年12月11日

  2013年9月、苫小牧市議会の定例会で、道内の自治体で初となる男女平等参画都市宣言が全会一致で可決された。正式な宣言日は同年11月17日。それから11年目の今年11月17日、市民団体の主催で同都市宣言の記念講演会が市民会館で開かれた。

   市民団体を代表して13年当時、市議会議長を務めていた西野茂樹さんがあいさつ。格別の関心を持って議会でもこのテーマと向き合ったことに触れつつ、現在の自身の生活を振り返って「自分の意識をもっと高めなければ」と反省の意を込めて語った。

   男女平等参画社会という言葉は難しいものと捉えられがちで、中には「自分には関係ない」と考える人も。しかし、本来は誰もが互いに人権を尊重し合い、自分らしい幸せな生き方が実現できる社会のことで、西野さんが述べた通り、一人ひとりの意識によってつくり上げていくものだ。

   多様性が叫ばれている現代。個々が尊重される社会の在り方を真剣に考えたい。(百)

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