ポロト湖のワカサギ。大きいものは8センチほどあり昨年より型がいい巧みなさおさばきと手返しの早さで釣果を上げる常連の釣り人氷上の穴から見える魚に懸命に誘いをかける釣り人 白老町ポロト湖の氷上ワカサギ釣りが最盛期だ。連日、町内外の釣り愛好者や行楽客、訪日客らでにぎわっていて、1日は午前中に100人を超える釣り人が来場した。ただ、この日の魚の活性は低めで多くの釣り人が苦戦気味。魚が釣れるたびに大人や子どもの歓声が氷上に響いていた。
1月下旬に3月並みの暖気が続き数日間、クローズとなったポロト湖のワカサギ釣りだが、28日に再開。この週末は通常通り運営され、2月1日は午前8時から夕方まで多くの釣り人でにぎわった。
午後から友人と共に釣りをスタートした札幌市白石区の須藤智雅好(ちかこ)さん(29)は、この日が初めてのワカサギ釣り。札幌近郊にある各地の釣り場を調べポロトを選んだ。「料金が手頃なのと、前にウポポイに来たことがあるので」と話した。
寒風の中で頑張るものの肝心の釣果はいまひとつ。2時間ほど糸を垂らして釣れたのは2人で合わせて3匹。「すぐそこを泳いでいるのが穴から見えるの」といかにもじれったいよう。それでも「何とかもう少し釣りたいですね」と笑顔を見せながら、穴から時折見える魚たちとの駆け引きと根比べを楽しんでいた。
一方、湖岸に近い浅めのポイントでは、白老と苫小牧の70代、60代の顔なじみのベテラン勢たちが釣り座を並べていた。こちらは30分ほどで50匹といかにも〝すご腕〟。リズミカルにさお先を動かし、ポンポンと魚を釣り上げた。ただし表情は渋めで「途中でばれる魚が多くてきょうはいまいち」と納得はいかないよう。多い日は800匹釣れることもあるという。
釣果を上げるこつを尋ねると、「釣れだしたときに魚の群れが離れないようにすることだね」と指摘。餌替えの際には仲間や隣人と同時にならないようにして群れを寄せておいたり、釣った時は手返しを早くするよう意識すると釣果は伸びると教えてくれた。