発達健診の結果から、5歳児の18%が睡眠の問題を抱えていたと、弘前大などの研究グループが発表した。
研究グループは、2018~19年に青森県弘前市の発達健診を受けた5歳児2055人のデータを分析。睡眠質問票(睡眠時間・習慣、日中の問題、不眠など)を用い、合計点が86点以上を「睡眠問題あり」と定義すると、369人が該当した。さらに、14~15年に精密検診を受けた281人のデータを加え、睡眠問題に関連する要素を調べた。
その結果、神経発達症がある、兄弟姉妹がいない、午後10時以降の就寝、午前7時半以降の起床、睡眠時間が9時間未満、寝付きが悪いなどが関連していた。一方、メディア視聴時間が1日2時間未満などの子どもは、睡眠問題のある割合が少なかった。
研究グループは「兄弟姉妹がいないと保護者の就寝時間の影響を受けやすい。早寝早起きを心掛け、メディア視聴を制限するといった習慣を推奨する」としている。
(メディカルトリビューン=時事)