糖質制限による体重減少は植物性タンパク質が多い食事で、より効果的な可能性があると、米国の研究グループが発表した。
研究グループは、米国の大規模研究に参加した12万3332人(平均年齢45.0歳、女性83.8%)のデータを解析。食事内容で、(1)糖質のみを制限(2)動物性タンパク質と脂肪が多い(3)植物性タンパク質と脂肪が多い(4)植物性タンパク質と脂肪が多く、精製された炭水化物(小麦粉、パン、パスタなど)が少ない(5)動物性たんぱく質と脂肪が多く、精製されていない炭水化物(全粒粉、大麦など)が少ない_の5パターンに分類し、4年間の体重変化を比較した。
その結果、(1)(2)(5)では体重が増加した一方、(3)と(4)では減少し、減少幅は肥満の人で大きかった。研究グループは「健康的な体重の維持や減量には、栄養素の量だけでなく質も重要だ」と指摘している。
(メディカルトリビューン=時事)