夏の外遊び中に冷却シートで首を冷やすことで、中高強度の身体活動を行う時間が増加していたと、順天堂大大学院などの研究グループが発表した。
研究グループは、小学1~3年生の26人を、冷却シートで首を冷やすグループと、冷やさないグループに分類。2022年8月の「暑さ指数(25以上・熱中症に警戒、31超・運動は原則中止)」が25以上31未満の4日間、屋外で休憩5分を挟んで前後半各20分の40分間自由に遊んでもらい、腰に装着した加速度計で身体活動量を測定した。
分析の結果、外遊びの前半20分は、首を冷やさなかったグループに比べ、冷やしたグループではウオーキング程度の中高強度の身体活動時間が有意に長かった。研究グループは「夏の高温下でも、継続的に首を冷やすことで子どもがより活発に活動できる可能性が示された。体力向上や健康増進につながる知見だ」とコメントしている。
(メディカルトリビューン=時事)