新型コロナウイルス感染症の流行期には、幅広い年齢層で摂食障害による救急外来受診率が上昇したと、カナダの研究グループが発表した。
研究グループは、カナダ・オンタリオ州に住む10~105歳の医療管理データを収集。年齢層別にコロナ前(2017年1月~20年2月)とコロナ下(20年3月~22年8月)の1カ月当たりの摂食障害による救急外来の受診率と入院率を比較した。
その結果、摂食障害による救急外来の受診率は、コロナ前と比べ、コロナ下では10~17歳で121%、18~26歳で13%、41~105歳で15%上昇していた。27~40歳も有意差はなかったが上昇傾向が見られた。
一方、コロナ下における摂食障害による入院率の上昇は、10~17歳のみ認められた。
(メディカルトリビューン=時事)