ピロリ菌でアルツハイマー病リスク上昇か

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  • 2024年3月19日
ピロリ菌でアルツハイマー病リスク上昇か

  50歳以上の人で、ピロリ菌感染によりアルツハイマー病の発症リスクが高まる可能性が示されたと、カナダの研究グループが発表した。

   研究グループは、英国の一般診療所データベースから、1988~2017年に登録された50歳以上で認知症がない426万2092人(平均年齢60.4歳、女性52.1%)を抽出。ピロリ菌感染とアルツハイマー病の関連について調べた。

   平均11年の追跡期間中に、4万455人がアルツハイマー病を発症。年齢や性別、体重、飲酒、喫煙、病歴などの影響を調整し解析した結果、ピロリ菌感染とアルツハイマー病発症リスクには有意な関連が見られた。このリスクは、検査でピロリ菌感染が判明してから7.3~10.8年後に高まることも分かった。

   研究グループは「ピロリ菌の除菌は、胃がんだけでなく認知症の予防にも有用な可能性がある」と述べている。

  (メディカルトリビューン=時事)

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