1月道内景気4カ月連続で悪化 建設など6業界 帝国データ札支店

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  • 2025年2月11日

 帝国データバンク札幌支店は、1月の道内景気動向調査結果を発表した。景気DI(「良い」と回答した企業の割合から「悪い」とした企業の割合を引いた数値)は前月比1・8㌽減の41・8となり、4カ月連続で悪化した。業界別では建設など6業界で悪化し、不動産など3業界で改善した。

 全国(43・6)を1・8㌽下回った。その差は前月から0・9㌽拡大した。

 企業の規模別では、大企業が前月比2・5㌽減の43・8となり、3カ月ぶりに悪化。中小企業も1・6㌽減の41・4となり、4カ月連続で悪化。中小企業のうち小規模企業は1・5㌽減の41・9で、5カ月連続で悪化した。大企業と中小企業の格差は2・4となり、前月から0・9㌽縮小した。

 業界別では、金融、建設、製造、卸売、小売、運輸・倉庫の6業界で悪化。製造は前月比0・7㌽減の38・9となり、4カ月連続で悪化した。卸売は3カ月連続で低下し3・7㌽減の39・0となり、8カ月ぶりに40台を割った。

 一方、農・林・水産、不動産、サービスの3業界は改善した。不動産は1・5㌽増の50・7となり、景気判断の分かれ目となる50を唯一上回った。農・林・水産は2カ月ぶりに改善し3・4㌽増の36・7となったが、業界では最も低い水準となっている。

 先行き見通しでは、「3カ月後」が44・0(前月調査44・3)、「6カ月後」が45・0(同44・1)、「1年後」が43・9(同44・0)。「6カ月後」を除き、前月から悪化予想だ。

 企業からは「インバウンド(訪日客)が盛況」(飲食店)との声が寄せられる一方、「食料品や燃料費の高騰で、他の消費がかなり抑制されている」(その他製造)との指摘も出ている。

 調査は1月20~31日、道内企業1130社を対象にインターネットで実施。501社から回答を得た。回答率44・3%。

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