白老町、しらおい防災マスター会などによる「一日防災学校」が13日、白老中学校(前田道弘校長、145人)で行われた。生徒たちは学年ごとに防災講話を聞いたり、避難所運営ゲームに挑戦したりして防災意識を高めた。「総合的な学習の時間」の授業の一環で、学校と地域などが連携した横断的な防災教育として実施した。
1年生は教室や多目的室で、町や陸上自衛隊第7師団、苫小牧署の各職員を講師に迎え、避難所を運営する際の動きや災害の体験談、防犯に関する講話を受けた。2年生は学年閉鎖のため授業はなく、3年生は学習室で、しらおい防災マスター会と共に避難所運営ゲームを行った。避難所で起きる出来事を図面上で模擬体験するカードゲーム「Hug(ハグ)」を使い、避難者情報を基にどの部屋に誰が入るか、そのときに配慮する事柄はあるか―などを考えていった。
3年の野本遥さん(14)は「高齢者や持病がある人、子どもなど適切な誘導が難しく、避難所を運営する人の大変さが分かった。もし避難することがあれば学びを生かして役に立てる自分でありたい」と話していた。