寒さが緩んで穏やかな天気となった先週末、苫小牧港は東西両港ともに多くの釣り人が訪れた。船が離岸した空き岸壁ではサビキでチカ、投げてカレイを狙う人が目立った。
西港は8日午後、水路最奥の勇払埠頭などにサビキを中心にさおが並んだ。はしりのクロガシラ狙いの釣り人も繰り出し、チカを狙いながらの二投流や、少しずれた場所で釣座を構えてのんびりと当たりを待つ光景が広がった。
札幌市から家族3人で西港に来た会社員の安達守さん(41)はクロガシラ狙い。自分も釣ってみたいという、小学6年生の長女に少し短めの投げざおを預け、投げ方やリールの使い方を教えていた。新型肺炎の拡大防止で休校が続いていることから、「外で遊ばせてあげたくて」と安達さん。「家族で来るのが楽しい。釣果は二の次です」と笑っていた。
一方、東港の通称・一本防波堤は投げ釣り、周辺はルアーでサクラマスを狙う人の姿が目立った。クロガシラはまだ少ないものの、40センチ程度の良型も上がっていた。