新ひだか高静小学校(中村等校長、児童515人)の6年生79人と4年生の水産学習グループ16人はこのほど、三石地域マリンビジョン協議会とひだか漁協三石地区青年部による出前授業で町の漁業について知識を深めた。
出前授業は、豊かな水産資源がある地元の漁業について学ぶ総合的学習の一環として開催し、今回が7年目。この日は、漁協三石地区青年部の山口重信さんが町の漁業の概要、コンブ漁業、質問コーナーなどの授業を実施した。
刺し網漁やカニ籠漁、イカ釣り漁、タコ箱漁など三石沿岸で水揚げされる魚や漁法をそれぞれ紹介。特にコンブ採りでは、朝の開始から天日干し、倉庫での選葉作業など、製品として検査を受け出荷するまでの仕事の内容を映像で解説した。
質問コーナーでは、漁業についてのいろいろな質問に答え、漁業の魅力を児童たちに伝えた。山口さんは「漁業に少しでも興味を持ってほしい。家庭に安全安心な魚を届けるよう気を配り仕事をしているので、海の恵みに感謝しておしいく食べてほしい」と付け加えた。
授業を受けた福田晴世さん(6年)は「コンブの等級が細かく分かれていることが分かった。朝早く始まるコンブ採りから出荷するまでいろいろ細かい作業があることを学習できた」、石戸玲那さん(同)は「カギざおの漁具を見たり、コンブの長さがいろいろあることが学習できた。20キロコンブを持ったら重たかった」とそれぞれ感想を話した。