強風

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  • 2024年10月28日

  戦後最短の解散・総選挙の審判が下りた。昨日夜から札幌の各党道連の選対本部を回り、比例道ブロックの最後の議席が確定したのは今日の午前4時近くだった。いつものように徹夜の作業となった。超短期決戦の取材がようやく終わった。

   道内でも政治とカネの問題に対する自民党への逆風が強く吹いた。札幌で開いた大規模集会で石破茂首相は「政権を奪還(2012年)以来、初めて大逆風の中で選挙を戦っている」と危機感を訴えた。札幌の街頭演説で立憲民主党の野田佳彦代表は「脱税のようなことをやっている連中が国会にいっぱいいる。これを許しちゃいけないんですよ」と政権交代の必要性を訴えた。党幹部や知名度の高い大物議員らも続々と本道入りし、晩秋の街頭で舌戦はヒートアップした。

   12小選挙区中、大半が激戦・接戦区となった道内。審判の結果、比例を含めた20議席の争奪戦は、野党が13議席を獲得、与党は7議席にとどまった。「政権交代」の風が吹いた2009年以来、15年ぶりに与野党の勢力が逆転。政治改革のターニングポイントとなる選挙戦となった。

   全国的にも自民が大敗。与党が過半数割れし、立憲が大幅に議席を増やして与野党伯仲が実現。石破政権は少数与党となり、緊張感ある政権運営が続く。(広)

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