春の釣りスポット 絶好のシーズン本番迎える

  • 釣り
  • 2024年4月25日
苫小牧・糸井の小糸魚川河口周辺。昨季、一帯の護岸は砂が堆積した
苫小牧・糸井の小糸魚川河口周辺。昨季、一帯の護岸は砂が堆積した
苫小牧から噴火湾までこの時期、海岸の投げ釣りではカレイが面白い(写真は樽前海岸で釣れたイシガレイ)
苫小牧から噴火湾までこの時期、海岸の投げ釣りではカレイが面白い(写真は樽前海岸で釣れたイシガレイ)
室蘭港の入江臨海公園周辺。ニシン狙いのサビキ釣りでにぎわう
室蘭港の入江臨海公園周辺。ニシン狙いのサビキ釣りでにぎわう
苫小牧の弁天海岸。遠目に見えるのは苫東厚真発電所の煙突
苫小牧の弁天海岸。遠目に見えるのは苫東厚真発電所の煙突
アブラコは投げ釣りやワームを使ったルアー釣りの好ターゲット
アブラコは投げ釣りやワームを使ったルアー釣りの好ターゲット
黄金漁港の南防波堤。港内側ではガヤやカレイを狙っていた
黄金漁港の南防波堤。港内側ではガヤやカレイを狙っていた
苫小牧港・西港の入船公園
苫小牧港・西港の入船公園
国道36号から簡単にアクセスできる白老海岸
国道36号から簡単にアクセスできる白老海岸

  大型連休が近い。この時期、港や海岸はカレイ、アブラコ(アイナメ)の投げ釣りやルアー釣り、サクラマスなどを狙ったルアー釣りがそろそろ本番を迎える絶好の釣りシーズンでもある。初心者や家族連れが比較的入釣しやすい、胆振管内の釣り場をまとめた。釣りの際には、ごみのポイ捨てや住宅前、生活道路での迷惑駐車などは慎みたい。

   弁天・勇払 3キロの砂浜、好釣り場

   弁天海岸は、安平川河口から苫小牧港・東港まで約3キロの砂浜が続く、カレイ類やサクラマスの好ポイントだ。

   特にメタルジグやミノーを使って狙うサクラマスは、5月から6月にかけて一帯の波打ち際には市内外のアングラーがずらりと並ぶ。河口規制(サケマス採捕禁止区域=安平川の左右両岸1000メートル、5月1日~9月30日)のエリアを除く東港一本防波堤までのどこでも実績がある上、近年この場所でヒラメもまれに釣れることから、新たなターゲットとして注目を集める。

   カレイは弁天海岸と勇払海岸で釣果を期待できる。勇払マリーナの西側の海岸も入釣しやすい。いずれも投げ釣りでクロガシラ(クロガレイ)やイシガレイ(イシモチ)、マツカワ(タカノハ)を狙える。

   室蘭港 サビキ釣りにぎわう

   室蘭港は好ポイントが幾つもある。フェリー岸壁に近い入江臨海公園周辺は港の奥に位置しており、サビキ釣りを楽しむ釣り人でにぎわう。近年チカはさっぱりだが、この春はニシンが釣れ、初夏からは小~大のサバが期待される。港内を回遊しているため、釣果にむらはあるものの、タイミングが良ければ数釣りを楽しめる。

   白鳥大橋のたもとにある南防波堤は投げてカレイ、足元では居着きのアブラコ、ソイなどの根魚の実績がある。

   崎守埠頭(ふとう)は、着岸する貨物船のない時に限られるため釣り場は広くない。それでも釣れれば大物という好ポイントだけに、遠投派キャスターが腕を競い合うように仕掛けを遠くに飛ばし、座布団級のクロガシラなどを狙う。ソフトルアーでは大型ヒラメの実績もある場所だ。

   糸井・樽前 カレイ5月から本格化

   苫小牧市内の糸井から樽前の海岸は、浸食防止のため緩やかな傾斜の護岸が断続的に整備されている。足元が安定していて釣りやすいのは砂浜だが、一部にしか残っていない。ただ、糸井エリアには護岸で砂浜化しているポイントもあり、そうした場所は海底の環境も変化しているから興味深い。

   砂浜でも護岸でもカレイ類は川の流れ込みに近い所などで実績がある。またマツカワ、クロガシラは手前でこそ釣れることが少なからずあり、海底がかけ上がりになっている波頭の崩れる辺りにも、複数のさおがあるなら1本は仕掛けを投げ込みたい。

   海岸のカレイは5月から本格化する。食いが立つのは早朝と夕方。季節が進むにつれて20~30センチのレギュラーサイズやイシモチガレイが増えてくる。

   カレイ釣りの餌はクロガシラやイシガレイはイソメ、マツカワならサンマやカツオを用意する。

   伊達・黄金漁港 スナガレイなど釣果期待

   港内に整備されているマリーナの利用者を想定していることもあり、駐車スペースが十分にあるのがうれしい。小規模な漁港だが、南防波堤は大人の肩ほどの高さの胸壁があり、足元も割と広いため、家族連れが好んでさおを出す。春はスナガレイ、イシガレイ、クロガシラを中心に釣果が期待できる。

   足場が高い西防波堤は遠投派キャスターが好む。ここは100メートル以上仕掛けを投げてマガレイを狙う人気ポイントの一つだが、消波ブロックのない先端部分は狭いから入釣者の競争率が高い。大物を取り込むには7メートルほどもある長い柄のたも網が必須という。初心者には装備的にもハードルが高そうだ。

   入船公園 大物クロガシラ狙い

   内陸に大きく掘り込まれて建設された苫小牧港・西港。入船公園は、フェリー岸壁に隣接していわば鍵型の港の角に位置する水際の親水空間だ。

   港口から見ると正面に当たる。潮がここに向かって流れ込んで来るし、干潮の際には両方の水路からの流れが合流するため潮通しがいい。良好なポイントだ。

   公園の南側も西側も数十メートル先の水路はいずれも水深が14メートルと深いため、大物クロガシラ狙いの遠投派キャスターが好んでさおを出す。といって足元でカレイやアブラコの良型が釣れることもあり、夜釣りでは手前でこそ小ぶりのガヤやソイが上がる。餌を使った投げ釣り、ソフトルアーで根魚狙いの両方を楽しめるのがうれしい。

   白老海岸 サクラマス一級ポイント

   白老町内の海岸は社台~白老漁港、敷生川右岸の竹浦地区は主に砂浜で、他は緩傾斜などのコンクリート護岸が続く。釣りは砂浜、護岸の一部が可能で、春は投げてカレイ類、ルアーでサクラマスがターゲット。

   一帯はどこもクロガシラとイシガレイ、マツカワなどの好ポイントだが、とりわけ海岸沿いを走る国道36号、ガソリンスタンドのある通称・オカモト前はサクラマスの一級ポイント。5月から6月はアングラーのさおが放列をつくる。

   白老川、敷生川の河口周辺の海岸はこの時期、サケマス採捕禁止区域となる。いずれも左右両岸500メートルが対象。5月1日から6月30日まで、この区域内でのサクラマス釣りは禁止だ。

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