今季は本紙釣り倶楽部に大物の便りが続いている。6月以降、マツカワ60センチオーバー、ヒラメ78・5センチに続き、今度は86センチの特大ヒラメ。座布団級の平物が相次いでいる。
超大物のヒラメを釣ったのは苫小牧市川沿町の高田登美男さん(68)。7月17日になじみの遊漁船に乗り込み、長万部沖でヒラメを狙った。
仕掛けはバケを使った餌釣りで、この日は400グラムのバケに餌はイワシを選択。岸寄りの水深10メートルの浅瀬で午前5時半に釣りを開始した。
魚信があったのは仕掛けを投じて間もなく。ヒラメは、前当たりに続く大きな本当たりで合わせるのが肝だ。しかしこの時は、下針の前当たりの後、聞き合わせで手応えがなかった。そこで追い食いを誘おうと再び仕掛けを落としたとたん、上針にヒット。合わせると、昨年釣った90センチオーバーに匹敵する手応え。慎重に取り込んで86センチを物にした。あとわずかで8キロに届く7・9キロの目方だった。
仕掛けは、市販品を参考に自作した。上針と下針の幹糸の間隔は1・5メートルを確保し、針素はナイロン12号。大物狙いの仕様だ。
ヒラメ釣りの魅力は「本当たりまで辛抱強く待つところ」と高田さん。目指すはメートル級。8月上旬にも再釣行し、さらなるビッグワンを狙う。