雪の便りとともに釣り人にとって”ゆるくない”季節がやってきた。例年なら苫小牧港は大チカでにぎわうが、今年は爆釣の情報が少ない。釣り倶楽部担当は、地道に足で情報を稼ぐべく東港へ向かった。現地では15センチ超の良型チカを目にすることができた。
足を運んだのは、国際コンテナターミナル脇にある中央埠頭(ふとう)の船だまり。岸壁では10人ほどが釣り座を構え、さお先の揺れに集中していた。
千歳市の成田重紀さん(73)に話を聞くと、この日は正午すぎにチカの群れが来遊。サビキ仕掛けに複数掛けとなることもあったが、1時間ほどで当たりがなくなった。原因として考えられるのがアメマス。付近でアメマスが釣れたタイミングで群れが姿を消した。この日は20センチ前後のボラも出没し、”餌取り”に悩まされた。
成田さんの釣果は、3時間ほどでチカとボラが約20匹。チカは体長が15センチ超えの良型だが、「数日前は1時間で50~60匹。20センチを優に超える大チカもいた」と話す。日によって釣果にむらがある。
日没が早くなり、短時間での撤収となったが、「例年より水温が高く本格化はこれから。今後に期待したい」と笑顔で語っていた。