宗谷管内幌延町の教育関係者4人が25、26両日、厚真町の小中学校2校を視察した。幌延町は2027年度に小中一貫義務教育学校の開校を目指しており、英語教育の先進地の授業を見ることが目的。
同町教育委員会や中学校教諭などで構成する町教育研究所の英語教育推進委員会が、昨年から各地で視察を実施している。
25日は厚真中央小学校(森晶子校長)で6年生の授業を見学。26日の厚南中学校(石崎和昌校長)の授業では、苫小牧市から派遣されたALT(外国語指導助手)に、2年生18人が町の魅力や発展に向けて自分が思うことを伝えるAPR(あつまPR)の様子を見聞きした。
生徒たちは、同校体育館でALTが座るブースに移動し、「厚真は良い町で自然が豊か」、「サーファーが多く訪れる」など自分の考えを英語で伝え、ALTの質問に答えた。また、米国や英国、カナダなどから来日しているALTが順番に「トマト」の発音をすると、同じ言葉でもアクセントや聞こえ方が違うことを知り、驚きの表情を浮かべた。
視察した幌延中学校の三國勝広教諭(33)は「子どもたちが英語をしゃべる雰囲気や、英語と触れ合う前向きな姿勢が見られた」と評価し、「小学校と中学校の交流が盛んで、幌延町でも取り入れられないか考えたい」と話した。