仕事終わりに毎日ジムに通っているが、駐車場で車上生活者をよく見掛ける。生活に困窮し、やむを得ず車で暮らす人は一定数存在する。以前は道の駅に多かったが、看板や見回りで立ち退きが強化され、コロナ禍を機に急増している24時間ジムが新たな拠点になっているようだ。
車上生活は食費や燃料費などは発生するが、家賃はかからない。ジムの契約料は一般的に月6000円ほど。電気やシャワーは使い放題で、スタッフの在駐時間も午後8時までの店舗が多く、夜中は無法地帯だ。
生きるために必死な理由も分かるが、シャワー室で洗濯をしたり、ベンチに座って長時間Wi―Fiを利用したりする行為が目立つ。駐車場が広い上、無料の地方のジムこそ使わない手はない。
行政や地域から何らかの支援があれば、孤立せず、車上生活から抜け出せるのだろうか。それとも支援を受けたくない理由があるのか。この問題は今後、全国で増えそうな予感がする。(富)